
地球じゃないような場所に行ってみたい。
そんな想いから参加した、エチオピアの ダナキル砂漠 ツアー 。硫黄の大地、塩湖、活火山、星空ベッド。過酷だけど、一生に一度レベルの絶景がそこにはありました。
実はこのツアー、『世界一過酷』って言われることがある。
調べれば調べるほど“過酷すぎる”情報ばかり出てきて、むしろ「どれくらい過酷なんやろ?」って気になった。
過酷であればあるほど、そこにしかない景色や感覚があるんじゃないかと思って。
結局、気づいたら飛び込んでた。

ダナキル砂漠 ツアー 情報まとめ(これから行く人へ)
■基本情報
• 時期:2023年2月
• 日程:4泊5日(途中で治安状況悪化により一部中止、550ドル → 50ドル返金あり)
• 申込方法:アディスアベバのツアー会社「ETT(Ethiopia Travel and Tours)」のオフィスで直接予約
→ホテルまでお迎えに来てもらえる
• 移動ルート:アディスアベバ → セメラ → ダナキル砂漠 → エルタアレ火山 → セメラ → アディスアベバ
• 移動時間:全日程通して移動時間がとにかく長く、10時間超えも珍しくない
• 宿泊:セメラの簡素なホテル/屋外「星空ベッド」/火山の中腹で野宿
• 参加者:自分含めて6人(車2台)。イスラエル・ヨーロッパ系が中心。

■持ち物まとめ
必須アイテム
• 汚れてもいい履き慣れた靴(トレッキング系がおすすめ)
• トイレットペーパー
• モバイルバッテリー(車内充電もあるが不安な人は予備も)
あると良いもの
•日焼け止め
•虫除け
•帽子(日差しが強烈)
• 汗拭きシート、無印の石鹸シート
• サンダル(宿泊地用)
• 日除け用の布(車の窓に噛ませて遮光)
• 長袖(防寒・防砂)
■注意点・ツアーの特徴
• トイレ事情:道中のトイレはほぼなく、基本は野外。女性は特にタイミングに注意。
• シャワーなし:基本的に水浴び不可。砂と汗にまみれる前提で準備を。
• 暑さ・日差し:冬(2月)でも日中は40℃近くなる。夏は50℃を超えることも。
• 移動時間の長さ:想像以上に体力を使う。体調管理は重要。
• 過酷だけど、見られる景色は圧倒的に唯一無二。
■これから行く人へアドバイス
• 「少しくらいキツくても絶景を見たい」人には、めちゃくちゃおすすめ。
• 逆に「清潔さ・快適さ・安全性重視」の人には向いてない。
• 体力・気温・生活レベルのギャップも含めて、“地球の極端さ”を体感できる旅です。

5日間のリアル体験レポート
【1日目】アディスアベバ → セメラ(約10時間)
ダナキル砂漠 ツアー のスタートは、エチオピアの首都・アディスアベバから。朝早くに車で出発して、ひたすら10時間かけてセメラという町へ。移動しかしてない1日だったけど、車窓から見える風景はどんどん変わっていくので、意外と飽きない。

この地域(アファール州)で見かけた家々が、以前南部で見たダサネチ族の住居と少し似ていて、「あ、これ移動に便利なやつや…!」とピンときた。物が少なくて、風通しのいい素材でできていて、砂漠の中で生き抜く知恵を感じる。ダサネチ族の家がトタンで覆われていたのに対して、こっちはござや簾っぽい素材が多くて、より軽くて涼しそうだった。

道中、銃を持った人もちらほら見かけてびっくり。理由を聞いたら「ハイエナから家畜や自分たちを守るため」とのこと。エチオピア、ワイルドすぎる。
夜はセメラのホテルに宿泊。部屋は水シャワー&エアコンなしの“素泊まりに全振り”スタイル。設備はミニマルやけど、10時間移動した身体にはベッドが神のように感じた。マジで寝れたらなんでもいいって思える。
【2日目】セメラ → ダナキル砂漠の宿(約8時間半)
朝食を済ましてエチオピアの伝統的な自家製ビールを味見させてもらったら、びっくりするような味がした。スモーキーで、木の皮とココアを足してちょっと甘くした感じ。人生で初めての味だった。おもしろいけど、すすり程度が限界(笑)


朝10時半ごろにセメラを出発し、さらにダナキル砂漠方面へ約8時間半の移動。車内は次第に灼熱になっていくけど、景色はどんどん異世界に近づいていく。

途中、大地が幾重にも重なったような地形が見えて「これが大地溝帯か…」とジワジワ実感。火山性の土地らしく、赤・黒・青など色とりどりの石がゴロゴロしていて、休憩中に拾って眺めているだけでも楽しかった。キラキラ光る石を見つけてテンション上がったけど、手で触ったらポロッと割れて、「あ、これは日本まで持って帰れんな」とあきらめ。
19時頃、ようやくダナキル砂漠の宿に到着。
今日の寝床は…屋外!
屋根も壁もなく、ただ地面に簡易ベッドを置いてマットレスを敷いただけ。風が強くて少し寒かったけど、長時間移動で体は疲れていたので、意外とすぐ眠れた。目が覚めたら顔が砂でざらざらしてて、「ああ、ダナキル来たな…」って感じた瞬間。
ちなみに、シャワーはありません。あきらめの潔さも、このツアーの大事な心得のひとつです。



【3日目】塩湖・ダロル・火山…“地球じゃない”絶景ラッシュの日
この日は朝から移動&観光の連続。正直、ツアー中でいちばん盛りだくさんで、いちばんテンションが上がった日。
朝:アサル塩湖で日の出
まだ薄暗いうちに出発し、アサル塩湖に到着。地面が真っ白で、地平線がゆっくりと光っていくのを見れた。鏡ばりでウユニ塩湖かな?って思いました。

塩湖の水を舐めてみたら、当たり前にめちゃくちゃしょっぱい。その辺の白いの拾って舐めてももちろんしょっぱくて、テンション爆上げ。
ちなみにこの場所、なんと海抜マイナス155メートル。んー、もうよくわからない!

午前:ダロルの硫黄地帯(世界一低い位置にある火山)
次に向かったのが、あの有名なダロル火山。ダロル火山は世界一低い陸にある火山で、標高を調べると海抜-45mだとか-82mだとか-125mだとかみんな好きに書いてます。現地では-125mって石板に書いていました。

車停めた場所からちょっと歩くと。



はい、ここ、地球じゃないですね。
ピチピチシューシュー常に音がして、モクモクゴツゴツ、臭いがツンツン楽しかった。それから、とにかく暑い。風も日光も暑いのにさらに床暖房も効きまくってる。ドMしかこれなそうな。
中には**沸騰してるスポット(120℃)**や、pH0の液体もあって、「これって触ったら…溶けるやつ?」と聞いたら、「触らん方がいい」とガイドに止められた。好奇心で靴の裏だけちょんちょんと当ててみたけど、さすがに解けはしなかった(笑)
この、地球じゃないところから車まで帰るのに足元ゴツゴツしたところをなだらかに下っていくんやけど、テンションあがりすぎて走ってたら危ない、と怒られました。もう一回走ってみたけどもう一回怒られました😌😂

午後:干からびた塩湖と、信じられない緑の湖
続いて訪れたのは、干からびた塩湖の中にぽっかりと浮かぶ緑の湖。引き込まれてしまいそうな透き通った緑色、不思議でちょっと怖かった。
恐る恐る足を入れてみたらとにかく浮力がすごくて、「ドライスーツで入った流氷の海に近いかも?」と思った(足しか入れてないけど)。塩分濃度が高すぎて魚はいないらしい。舐めたら海よりもしょっぱい、めちゃくちゃしょっぱい!!!



湖のまわりには、ティラミスみたいな岩もあって、とりあえず舐めてみたらそれもしっかり塩味でした。
昔、この世界のものは全て『火・空気・水・土』からできてるって言ってた人がいたらしいけどチィが昔ここに住んでたら、「ちがうよ、世界は『火・空気・水・塩』でできてるよ」って教えてあげていたと思います☺️



夜:エルタアレ火山の登山と地べた泊
夜はついにエルタアレ火山へ。
近づくほど車は大きく揺れ、何度も天井に頭をぶつけた。
中腹までは車で行き、そこから登山スタート。20分くらいかな、なだらかな坂を少し登るとカルデラがあり、さらにその中にまたカルデラ?があり火口が見えた。


「ぼふぉぉぉお…!」って地球が呼吸してた、腹式呼吸ね、うん絶対。
間近で見るマグマは圧巻。地球の吐息は顔にかかるとアツアツでお咳こんこんお鼻がツンツンおめめがいたいいたいでした。ハンカチ持ってきて正解。




寝床はそのまま火山の中腹、屋外、布団1枚、かけるものなし。でも、不思議と寝られた。人間って強い。


この日はまさに「地球じゃない」を何度も感じた1日。塩、火山、硫黄、緑の湖。感覚が全部刺激されて、本当に感動した。ごめん地球。舐めてたかも。
【4日目】火山の朝と、余韻を連れて帰る6時間
夜明け。火山の中腹で目が覚めた。
寝るときは真っ暗でよくわからなかったけど、周囲を見渡すと黒っぽい地面が広がっていて、まさに「生まれたばかりの地球」みたいな景色だった。
空気は冷たく、風も強かったけど、不思議と気持ちよくて、しばらく何もせずにぼーっとしてた。
火山のふもとで朝のコーヒー
下山後、ふもとに戻るとガイドさんたちが朝のコーヒーを準備してくれていた。
やかんの中にコーヒー豆そのまま入れていて、「え、粉にしないの?」とびっくり。たぶんエチオピア式。
コーヒーが沸くのを待ちながら、ぼーっと火山の方を見てた。
「ここ、たしか海抜マイナス100何メートルとかやったよな…」と思いつつ、実際に自分が今どの高さにいるのかはわからなかった。
セキュリティのお兄さんと、エチオピアらしい風景
ツアーの準備中、スタッフも参加者もせっせと荷造りしてる中で、セキュリティ担当の男性だけが地面に寝転がってダラダラしてた。
その光景がなんだかおかしくて、「ああ、日本ではこういうの見ないよな」って思った。ガチガチに効率や役割で動く日本と、ちょっとのんびりで許されるエチオピア。このゆるさ、結構好きかもしれない。


セメラまで6時間の移動
火山を後にして、再び車に乗ってセメラへ。
ここからはひたすら移動。身体がバキバキで、窓の外を眺める元気もなかった。
でも、時々ふと見える「人が住んでる気配」にハッとする。
水も草も近くになさそうな土地に、ぽつんと立つ家。そんなところに人がいて、暮らしてる。その事実に、なんか「人間ってすごいな」って思わされた。



夕方にセメラ着。シャワーは相変わらず水やったけど、あの砂まみれの日々を思えば、ちょっとでも体を洗えることがありがたかった。
「非日常から、ちょっと日常に戻る」
そんな、過酷な中の緩やかな1日だった。
【5日目】13時間半の大移動と、ツアーが思い出に変わる時間
最終日は、セメラからアディスアベバまで13時間半の大移動。
移動時間だけで1日の大半を使い切る、“もはや修行”みたいな1日。
朝早くに出発して、車に揺られながら、ただひたすら道を進んでいく。
静かな車内でそれぞれがそれぞれの旅を反芻している雰囲気が心地よかった。
夜にアディスアベバに戻ってきて、久しぶりのお湯シャワーを浴びたときの感動は忘れられない。
【まとめ:ダナキル砂漠 ツアーを終えて】
私はこのダナキル砂漠ツアーに参加して、地球じゃないと思う瞬間もあれば、逆にすごく地球を感じる瞬間もあって。
自分の小ささも感じたし、でもそれを体験できる世界の“近さ”にも驚いて、とても不思議な時間でした。
あんなに暑くて過酷な場所で、シャワーもない環境に身を置いて、それでもちゃんと過ごせたことに、「自分って強いかも」って思えたのはちょっとした自信にもなった。
正直、誰にでもおすすめできる場所ではないけれど、だからこそ、あの景色や感覚を味わってほしいと思える場所でもあります。
この文章を通して、その一部でも伝わっていたら嬉しいし、「行ってみたい」と思った人にとって、ここに書いた情報が少しでも役に立てば嬉しいです。





※この記事は実際に体験した時のメモをもとにAIが編集し、私が修正したものです。