ムルシ族 は、エチオピア南部オモバレーに暮らす少数民族。唇に皿を入れる「リッププレート文化」で有名です。本記事では、その風習の背景や実際にジンカのマーケットで出会ったリアルな姿を紹介します。
ムルシ族 基本情報
・地域:エチオピア南西部、オモバレー
・推定人口:7,000〜10,000人
・言語:ムルシ語(ニロ=サハラ語族)
・特徴:女性のリッププレート(唇の皿)文化と、戦士文化が今も生きる誇り高き民族

外見・ファッション
ムルシ族 最大の特徴、リッププレート文化
リッププレート文化って?
女性が下唇を切開し、陶器や木製の皿をはめる文化。思春期以降に行われ、徐々にサイズを大きくしていく。かつては「プレートが大きい=美しい」「結婚の持参金が増える」とも言われた。
現在は装着しない女性も増えつつある。
リッププレートの起源には諸説あるが、「奴隷商人に連れていかれないよう見た目を変えた」という説が知られている。文化として定着したのはその後で、現在では誇りや美しさの象徴として捉えられている。
リッププレートを入れる時期やサイズは個人や家族によって異なり、必須ではない
今はそこまで厳格ではないが昔はリッププレートの大きさが結婚時の“持参金(牛の数)”に影響したそう。
スカリフィケーション(傷の装飾)
特に女性が腕や体に傷をつけ、模様を刻む。痛みを超えた先の“美”と“誇り”の証。

顔や体の白いペイント
粘土を水で溶いたもので、戦いや儀式に際して施す。動物の角や自然素材を大胆に使った装飾も特徴。
暮らしと文化
・牧畜と小規模農業で生きる:主に牛とヤギを飼い、雨季にはとうもろこしや豆を育てる
・戦士文化の名残:若い男性たちは“ドンガ”という棒での決闘に命をかける。今は儀式的な意味が強いが、もともとは部族間抗争に起源を持つとされる
・外の世界との関わり方に慎重:観光化に反発もあり、自分たちの文化を守ろうとする強い意識がある
・牛の所有数=家の名誉、という感覚が今でも根強い
ムルシ族 に出会った場所・時期
エチオピア・南部オモバレー地域
2023年1月末、ジンカの週一マーケットにて
(※ムルシ族の村訪問は当時紛争により不可)

筆者の感じたこと
村には行けなくて、かなり落ち込んでた。
「今はムルシ族と隣の民族で争いが起きていて、村には行けない」って言われたから。
でも、ジンカのマーケットでまさかの遭遇。
「ムルシ族や!!!」って、もう大興奮。風邪気味やったけど、ムルシ族に会いたすぎて無理やりマーケットに間に合わせてよかった…!
お皿をつけてる人には会えなかったけど、唇が明らかに伸びてる女性がいて、普段はつけてるんやろうなと感じた。
そして何より印象に残ったのが、腕に刻まれた傷の模様と、眼光の鋭さ。
写真を撮ると「もっともっと!」って肩をがっしり掴まれて、高額チップを求められたりして正直ちょっと怖かったけど、
それでも、“存在そのものが文化や”って思うくらいの圧があった。
ちなみに隣にいたムルシ族の男性、カメラ目線でずっと枝で歯磨きしてて。
「今、絶対磨きたいんやろうな」って思ったら、なんか笑けた。笑



●ムルシ族に会いに行きたい!
→エチオピア • オモバレー完全ガイド|少数民族と出会うための行き方・費用・準備まとめ
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外部リンク:
※この記事は実際に体験した時のメモをもとにAIが編集し、私が修正しています。
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